Debut Album 6.21 Out チュラマナ「ふたつの楽園」
VICL-62409 / \3,000(tax in) ハワイ、沖縄それぞれの音楽をバックグラウンドに持つふたりの女性シンガー、上原まきと宮良牧子をフロントに、ハワイアン・ギターの第一人者である山内雄喜、元TINGARAの三線プレーヤー、ゲレン大嶋によるユニット“チュラマナ”。 待望の2ndアルバムはデビュー作でも聴かれたスラック・キー・ギターと三線によるスケール感の大きなグルーヴはそのままに、曲ごとに多彩なリズムやコーラスワーク、ストリングスなどで色取り豊かな味付けを施した意欲作。 島の波や風を感じさせるあたたかいサウンドに乗って、ふたりの歌姫が楽園のスピリットを伝えてくれる。NEWS
ライナーノーツ
5月23日。暖かい春の風が新緑の木々を揺らし、あたりに初夏の気配が漂いはじめる頃に、チュラマナ待望の2ndアルバムがリリースされます。
「チュラマナ」とは、内面の美しさを表す沖縄の言葉「美ゅら」と、万物に宿る魂を表すハワイの言葉「マナ」とを合わせた、文字通りハワイと沖縄それぞれの音楽フィールドで活躍してきた素敵なミュージシャンたちによるユニットの名前。昨年6月に1stアルバム「ふたつの楽園」をリリース以来、その斬新な音楽性と地道な演奏活動により、各方面からおおいに注目を浴びる存在となりました。
そして待ちに待った新作。マスタリングを終えたばかりの音源を試聴させて頂いたのですが、今回は前作に感じられたゆったりとしたスケール感はそのままに、ストリングスやパーカッションなどの音が要所要所にちりばめられて、より多彩な、よりポップなチュラマナ・ワールドが繰り広げられています。
もちろんフロントはふたりの歌姫、ハワイアン・ベースのシンガー上原まきちゃんと沖縄ベースのシンガー宮良牧子ちゃん。個性的かつどこまでも透き通った暖かい歌声が、時にソロで、時に絡み合って、聴く者をあっという間にふたつの「楽園」へと運んでくれます。
海を渡る風のようなふたりの歌声を支える演奏がまた素晴らしい。ハワイアン・ギターの名手山内雄喜さんがスラック・キー・ギター、ウクレレ、リゾネイター・ギターなどでこれ以上ないほどの美しい音を奏でれば、個性的な三線プレーヤーのゲレン大嶋さんはそれを受けて、シンプルかつ絶妙なメロディーを紡いでいきます。また、前作に続き何曲かに参加している松永孝義さん(ex MUTE BEAT)のベースも聴きのがせません。太く、暖かく、的確なプレイでチュラマナ・サウンドをおおきく包み込みます。
それにしても、この作品に感じられる自然な一体感はいったいどこから生まれてくるのでしょうか。
成熟したミュージシャンのみが醸し出せる業、確かにそれはそうでしょう。でも、どうもそれだけではなさそうな気が。実は以前から気になっていたことがあります。
チュラマナはこれまでハワイや沖縄の名曲をたくさんカヴァーして来ました。新作でも「アロハ・オエ」や「花」や「安里屋ユンタ」など超のつく名曲のカヴァーがありますが、ふたりの歌姫は、あえてそれぞれ自分のフィールドではない曲を歌おうとします。単純に考えれば、自分の得意分野で歌えばいいものを、そうはしない。その部分にぼくはこのユニットの持つ、互いの音楽文化に対する双方向の強いリスペクトの姿勢を感じます。
もっと言えば、他国の音楽文化をリスペクトしつつそこから全く新しい感性を持つ音楽を創造する、正しくワールド・ミュージック的な姿勢を感じるのです。そしてそうしたメンバーみんなの姿勢こそが、このユニットの自然な一体感を底辺から支えているのではないでしょうか。
海をオレンジ色に染めて日が昇り、青い海と空のあいだを鳥たちが舞い、そこに突然のスコール。雨を連れて日が沈み、やがて空には満天の星。そんな自然の移ろいにも似たチュラマナの音の世界。今年の夏はこれでキマり、です。
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PROFILE
[ヴォーカル、フラ]
[ヴォーカル]
[三線]
[スラック・キー・ギター、ハワイアン・ギター、ウクレレ]
マナ(mana)=全ての物や人に宿ると信じられている「魂」「エネルギー」「精神」などを表すハワイの言葉。
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ゲレン大嶋がパーソナリティーを務める番組『Salus Slow Island』毎週日曜夜8時放送中